【日本語雑学】現代の若者言葉「やばい」の語源は江戸時代?知ると誰かに話したくなる意外な真実
- ゴーディー

- 2 日前
- 読了時間: 4分
皆さんは日常会話で、1日に何回「やばい」という言葉を使っていますか?
「このスイーツ、やばい美味しい!」
「明日提出のレポート、全然やってなくてやばい……」
このように、現代の私たちは良い意味でも悪い意味でも、毎日のように「やばい」を連発しています。すっかり若者言葉や現代の流行語として定着している「やばい」ですが、実はこの言葉、江戸時代から使われていた由緒正しき(?)日本語だということをご存知でしょうか?
今回は、知ると誰かにドヤ顔で話したくなる「やばい」の語源と、日本語の面白い歴史についてたっぷりとご紹介します!

説1:江戸時代の娯楽場「矢場(やば)」がルーツ?
「やばい」の語源として、バラエティ番組などでもよく紹介される最も有名な説が、江戸時代にあった「矢場(やば)」に由来するというものです。
江戸時代の「矢場」とは、その名の通り、弓で的を射て遊ぶ娯楽場(今でいうダーツバーやバッティングセンターのような場所)のことでした。これだけ聞くと、ただの楽しそうな遊び場に思えますよね。
しかし、当時の矢場には「裏の顔」がありました。実は、多くの矢場で女性による秘密裏の売春や、違法な賭博が行われていたのです。
当然、幕府の役人(警察)による厳しい取り締まりの対象になります。そのため、矢場に遊びに行くことや、そこで悪事に加担することは「役人に捕まる危険があるリスクの高い行為」でした。
ここから、「矢場に行くような危険な状態」=「やばい」へと変化していったと言われています。悪事がバレて役人が突入してきたときに、中で遊んでいた人たちが「おい、矢場(やば)だぞ!逃げろ!」と焦っている光景が目に浮かぶようですね。
説2:犯罪者たちの隠語「厄場(やくば・やば)」
もう一つ、非常に有力とされているのが、江戸時代から明治時代にかけての「犯罪者たちの隠語(秘密の仲間うちだけで通じる言葉)」から生まれたという説です。
当時、罪人を収容する「牢屋(ろうや)」や、そこを監視する看守のことを、隠語で「厄場(やくば)」や「やば」と呼んでいました。
香具師(てきや)や泥棒などの犯罪者仲間にとって、役人や看守に見つかることは人生最大のピンチです。そのため、警察の手が及びそうになったときや、悪事が発覚しそうな危険なシチュエーションにおいて、「やばな状況だ(危ない、都合が悪い)」と形容動詞として使われ始めました。
それが明治時代以降に一般にも少しずつ広がり、大正・昭和を経て、現在の形容詞「やばい」の形になったとされています。なんと、もともとはかなりディープなアングラ言葉だったのですね。
現代の「やばい」への大進化
このように、もともとは「警察に捕まる」「危険が迫っている」という100%ネガティブな意味しか持っていなかった「やばい」。それがどうして、現代のように「美味しい」「カッコいい」といったポジティブな意味でも使われるようになったのでしょうか?
言葉の専門家らの研究によると、その風向きが変わったのは「平成時代」に入ってからのことです。
10代〜20代の若者を中心に、まずは「ダサい」「格好悪い」という意味で使われ始め、そこから「感情が大きく揺さぶられる様子」を表す言葉へと変化していきました。つまり、自分のキャパシティを超えるような「ものすごい衝撃」を受けたときに、良い意味でも悪い意味でも「やばい!」と表現するようになったのです。
今では、
ネガティブ:「遅刻しそうでやばい(焦り・危機)」
ポジティブ:「推しが尊すぎてやばい(感動・興奮)」
という、真逆の感情を1語で処理できる、超ハイパー便利な万能ワードとして、令和の現在も進化を続けています。
言葉の歴史を知ると、日常がもっと楽しくなる!
現代の若者がSNSで何気なく使っている「やばい」という一言が、まさか江戸時代の役人とのハラハラした攻防や、アングラな隠語からスタートしていたなんて、本当に驚きですよね。
もし身近な人が「最近の若い人は何でも『やばい』で済ませて言葉が乱れている」なんて嘆いていたら、ぜひ教えてあげてください。
「実はこれ、江戸時代の東海道中膝栗毛の時代から使われている歴史ある言葉なんですよ」と。
言葉は時代と共に生き物のように形を変えていきます。次に「やばい」と口にするときは、江戸時代の賑やかな町並みや、役人から逃げ回る人たちの姿を少しだけ思い出してみると、いつもの日常がちょっと違って見えるかもしれません。







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